セーラー万年筆から、個人向け線量計「マイドーズミニ PDM-122」
が発売された。
希望小売価格は29900円。
医療機器メーカーの日立アロカメディカルが製造した、もともと
医療現場の放射線技師などが使うために販売されていた製品で
医師や放射線技師が20年に渡って使ってきた実績があり、品質には
定評がある。
震災後に増えた、個人向け需要に対応するために、セーラー万年筆
が一般向けに販売することになった。
放射線にはα線、β線、γ線などがあるが、マイドーズミニは
γ線の被曝量を量ることに特化している。
それはと、α線やβ線は自然界にも存在し、衣服や皮膚を貫通しない
ため、比較的安全だが、γ線は透過力が強く、細胞を傷つけるため。
計測時は、本体を胸の近くにつけて使用する。
個人の外部被曝量を積算で確認できる機能が搭載されている。
ボタン電池で連続700時間動作するため、約1ヶ月間の積算量を
確認することが可能。
累積の被曝量を確認できるため、短時間の放射線量を計るだけの
ガイガーカウンターより便利。
なお、ユーザーが自然界の放射線と惑わされないように、小数点以下は
非表示になっているという。
セーラー万年筆では、ユーザー向けに放射線の知識や使用方法等の情報
サービスを発信する予定。
また、ユーザーからの測定値を基にした線量計マップの作成も計画している。